想像以上に大変なネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアの仕事内容は、どのようなものかと問われて最初に頭に思い浮かぶのは、ネットワークの設計、構築といった仕事でしょう。
確かにそれは間違いではなく、逆に、そういった仕事ができなければ一人前のネットワークエンジニアとは言えません。

しかし、現代の日本では、ネットワーク自体がすでに社会全体に張り巡らされているために、新規でのネットワーク構築はそれほど多くないのです。
それに代わってこの仕事の中心的存在になっているのが保守、運用です。
それはつまり、既存のネットワークに対し、不具合があれば直して滞りなく使えるように維持しようというのが主業務ということになります。

現状あるものを維持するだけなら簡単な仕事だと思うかもしれませんが、実際はかなり大変です。
ネットは20世紀末から急速に普及をしていきましたが、普及速度にこだわるあまり、その安定性を犠牲にしてきました。その結果、日本社会のネットワークインフラは極めて脆弱なものになってしまったのです。
そのため、ネットワークのトラブルは多く昼夜問わずに走り回らなければなりません。

そうした職場環境であるので、IT業界の中でも特に女性の少ない職業なのですが、最近は女性の雇用にも力を入れている企業が増えています。
なぜなら、トラブルに直面した利用者に適切な説明をしなければならない場面が多く、そうした際に、女性のコミュニケーション能力が力を発揮するからです。